2019年2月26日火曜日

INC February 反省記事 メタ張り初見殺し構築に勝負を賭けてはいけない

  皆様、INC Februaryお疲れ様でした!事前予想・期間中予想よりボーダーが高く、TLが荒れていますね。ボーダー付近の方は気が気でない2週間かと思います。
 
 今回私が使用した構築はこちらです。メイン・サブ共に同じです。


 
 メイン:31-14 最高1760 最終1723
 サブ :33-12 最高・最終 1794

【構築経緯】
 サンシリーズでは重力催眠テテフライドが結果を残していました。これはとても強そうな構築で、自分好みなので使ってみたい!でも有名になった構築は並びで警戒されてしまう…ということで、バレずに重力催眠テテフライドをやる方法を検討していました。
 一方、WCSではガオガエンの使用率が断トツに高く、特定の伝説よりもガオガエンをターゲットにした方がメタを外さないんじゃないかな〜と考えていました。ただ、対策に負けん気や勝ち気を入れると選出されないで終わってしまう可能性もある。なので、パーティ全体としてはガオガエン選出したくなるように誘導しつつ、ビビリだまを発動させていく構築を作ろうと思いました。この2つがちょうどマッチし、ビビリだま催眠ルナアーラ+重力脱出ボタンニャオニクスの並びに行き着きました。あとは重力とシナジーのある鉢巻グラードンが確定、あとはガオガエンの誘導としてカミツルギとガオガエン、後はコケコレヒレ出されるだけでコンセプトが崩壊してしまうので、ちょっとした抑制として霊獣ボルトロスを入れてみました。

【選出】
初手   裏@1 のみ

【初手対面 例】
  vs 

 ルナアーラ:催眠術→ゼルネアス  ニャオニクス:重力

 ここで、ガオガエンがバークアウト打ったら、脱出発動からグラードン出して80%勝ちです。さらにゼルネアスが守ってなかったら、次のターンに追い風打ってほぼ100%勝ちです。冗談でなく、1ターンで決まります。でも、なんとなくバークアウト打ちたくなりませんか?INC本番でも、ガンガン決まりました。

【本題:メタ張り初見殺し構築に勝負を賭けてはいけない】

 さて、ボーダーにもかかっておらずウルトラでも使えない構築について長く語っても仕方がありませんのでここで終わりにします。しかし、この構築をINCで使って得た教訓・知見は残しておこうと思います。結論としてはタイトルの通り、メタ張り初見殺し構築に勝負を賭けてはいけないということです。

理由①:特定ポケモンのピンポイントメタは、選出・マッチングされなければ機能しない

 極々当たり前のことです。

 今回採用率No.1のガオガエンをメタのターゲットにしました。シングル勢・景品目当ての初手降参勢にマッチングしたのは5回。それ以外の85戦のうち、ガオガエンの採用数は61で約7割。選出数は52で約6割。あれだけ流行っていて、構築単位で選出誘導していても約6割です。これは素催眠と同じ程度の確率で、とても信用できる数字ではありません。

理由①-A:マッチング序盤程、メタポケモンが採用されていないことが多い。

 関連しますが、マッチング序盤の1500〜1600の相手程、環境のトップメタポケモンを採用していないことが多いです。そのため、メタが通らず苦しい戦いになったり、負けてしまうことが多くありました。
 ちなみに、1600〜1700前半が最もガオガエンが多く、1700後半になるとまたガオガエン非採用が少し増え、もしくは採用していても安易な行動はしてこない等、またメタが通りづらくなりました。

理由②:練習の対戦数を稼げない。

 今回実感した大きな理由です。

 初見殺しは文字通り初見殺しです。情報が出回ってしまえば機能しません。今回の例で言えば、ガオガエンがニャオニクスに猫騙しを打てば何も重力できずにコンセプトが崩壊します。裏からコケコを出しても終わります。情報を隠蔽する事を優先するのであれば、レートで試運転するのも気軽にはできないでしょう。
 しかし今回実感したのは、情報を隠蔽するメリットよりも、対戦を重ねて経験値を得るメリットの方が遥かに大きいということです。

 自分はこの構築を一度完成させてから、情報隠蔽のためにしばらく封印していました。そしてINC直前に開かれた仲間大会でこの構築を解禁し、使用しました。
 結果は6勝5敗と微妙な成績。しかし、この敗北により明らかになった弱点は、INC当日までに補強することができました。

 ・初手ルナバレル裏オーガに勝てない

 → 下記の通り変更
  ボルトロス:ヘドロばくだん→フリーフォール
  ガオガエン:ホノオZ→防塵ゴーグル

 これにより、初手ボルトガエンで猫フリフォからのはたきおとすで非ナモルナアーラを落とせるようになります。トリルは張れない、追い風ならボルトのタスキが残る、シャドーレイならS操作できないのでグラードンとオーガでタイマン張れます。勝てるとは言い切れませんが、勝率0%から五分五分の展開には持ち込めます。

 ・トルネロスからルナアーラへの挑発、続いて追い風を許したら負け

 → 下記の通り変更
  ニャオニクス:てだすけ→でんじは

 これにより、追い風展開できなかった場合の対抗手段を持つことができます。これは大きな発見であり、コケコで催眠が封じられた場合・ガオガエンが出てこなくてゼルネアスの上から催眠を打てない場合・テテフライドと対面して逆に重力催眠を打たれそうな場合等のサブプランとして大きな役割を持つことができます。実際にでんじはのおかげで勝利できた対戦は数多くありました。

 さらには、INC本番。メインロムで45戦をこなすことでわかったこともありました。

 ・テンプレトルネオーガゼルネで、ゼルネガエンから出してくる人が結構いる

 初手トルネロスで挑発されて終わるのが怖いので、テンプレトルネオーガゼルネには初手ボルトロス+ニャオニクスと出すことを考えていました。とにかくトルネロスを落としてからでんじはでなんとかしよう、という形です。しかし、これだとゼルネガエンを出された時に普通に押し切られて負けてしまいます。
 実際に戦ってみると、ゼルネガエンから出してくる人が結構いました。猫トリルが防げないからトルネロスを出す意味がないように見えるのでしょうか?

 元々サブロムでは別の構築を使うつもりでしたが、「テンプレトルネオーガゼルネ含め、全ての試合でルナニャオから入る」という方針のもと、この構築を再度使用することにしました。
 その結果、最終1723→1794と、大きく躍進することができました。ボーダー争いには遠く及びませんが、1794が簡単に出せる数字でないことは理解していただけると思います。

 このように、実際に対戦を重ねて得られる知見はとても大きいです。しかし、初見殺しを主軸とした構築にしてしまうと、情報隠蔽が必要であるため対戦数を重ねることができません。

 敢えて「たられば」の話をしますが、今回のサブロムで不本意な負けが2試合ありました。
 1.全面有利な試合展開だったが、自分の回線が切れてしまった
 2.ふとした気の迷いから、初手「ルナニャオ」の方針を破った
 もしもこの2試合を勝利していたならば、サブロムの最終レートは1831でした。十分にボーダー争いができる数値です。
 出場権はすぐそこに見えました。しかし、この2勝は対戦数の経験値より情報隠蔽を優先している限り、永遠に届かない2勝なんだと思っています。
 
【補足:メタ張り初見殺しをしてはいけないわけではない】

 メタ張りや初見殺しそのものは、今でも有用な戦略だと思っています。そもそも自分のプレイングスキルはガバガバなのですが、それでも1800付近のレートまで届いているのは、初見殺しの強さによるものです。
 ではどうすれば良いのかというと、対戦数の稼げる普通の構築の一部にメタ・初見殺しを潜ませる、もしくはメタ・初見殺し以外のバトルプランを持った構築にするのが良いのかなぁと考えています。

【最後に】

 こんな記事を最後まで読んで下さりまして、ありがとうございます。ボーダー付近の方、通過を願っております。届かなかった方、ウルトラルールもまた頑張りましょう!

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